【日産化学はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、日産化学の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「日産化学 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、日産化学の業績や市場環境、労働環境面から「日産化学 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【日産化学はやばい?】会社概要
まず、日産化学の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 1,959名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
日産化学は明治時代創業の高待遇化学メーカーです。
現在はライフサイエンス製品として殺虫剤・殺ダニ剤・除草剤などの農薬や、血圧降下剤、高脂血症治療剤などの医薬、有機ファインケミカル製品を生産しています。
その他、ヘルスケア領域、機能性材料領域(スマホ保護フィルムの材料等)にも積極的に進出しています。
また、iPS細胞の培養法開発等、先進的な取り組みにも着手しています。
参考:シューカツFAQ「【日産化学の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:日産化学「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。日産化学は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め2,900名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「日産化学 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【日産化学はやばい?】業績
日産化学の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:日産化学 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
日産化学は、2023年3月期において売上高約2,280億円/当期純利益約410億円となっています。
日産化学は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、日産化学の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約73.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても日産化学の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで日産化学は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、日産化学の将来性について記載します。
【日産化学はやばい?】将来性
日産化学の業績に影響を及ぼすと考えられる無機基礎化学品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
無機基礎化学品の業界概要について
参考:Nikkei Compass「無機基礎化学品」
燃料などアンモニアのエネルギー分野での活用に脚光 20年の無機化学品出荷額は2兆5279億円(経済センサス)
無機基礎化学品とは主に炭素の化合物である有機化合物を除いた基礎化学品の総称。代表的な製品としては苛性ソーダ、アンモニア、硫酸、塩酸、無機顔料などがある。
苛性ソーダは塩を水に溶かした塩水を電気分解して、苛性ソーダ、塩素、水素を生産する製法が一般的。アルミニウムや化学繊維、石けん・洗剤の原料として使用されるほか、パルプの溶解や漂白、また、さまざまな工業製品の製造に使われている。さらに、上下水道や各種産業の排水処理、還元剤として使用されるなど、非常に幅広い分野で使われている。ソーダ生産は戦後、ソルベー法→電解法→イオン交換膜法→ガス拡散電極法など様々な製造法に置き換わってきた。(2024/03/06調査)
無機基礎化学品市場は堅調に推移しており、日産化学の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【日産化学はやばい?】年代別年収
日産化学の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:日産化学 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は580万円で、 30~34歳になると669万円と平均年収が89万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると762万円で、40~45歳になると814万円、40~45歳になると871万円となります。 そして、50~54歳になると941万円、55~59歳になると940万円となります。
参考:年収チェッカー「日産化学」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても日産化学の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【日産化学はやばい?】福利厚生
日産化学の福利厚生は下記のとおりです。
施設/独身寮、社宅、運動施設、医療施設など
参考:日産化学「採用情報」
制度/社会保険各種、持株会、財形貯蓄、団体保険、パッケージ型福利厚生サービス(レジャー、グルメ、育児・介護支援サービスなどの割引利用)、人間ドック補助、クラブ活動補助など
在宅勤務制度(一部)/10%Challenge制度・テーマ提案制度/キャリアデザインプログラム/カムバック制度
日産化学は、パッケージ型福利厚生サービスなど充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、独身寮は35歳まで2万円程度で住むことができるようで、家賃を格安に抑えることができそうです。
【日産化学はやばい?】激務
日産化学の平均残業時間は約21.0時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、日産化学の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても日産化学の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【日産化学はやばい?】採用大学
日産化学の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【日産化学はやばい?】広報
日産化学の広報媒体はこちらです。
日産化学のこれまでの取り組みに関する動画や会社紹介などの動画がアップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【日産化学はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、日産化学の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、日産化学で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【日産化学はやばい?】①:ワークライフバランス
日産化学のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
開発職は達成すべき仕事をその期限までに終わらせればそれまでの過程は問われないため、スケジュールを自身で調整がしやすい。 そのため、年中問わずに有給休暇を自由に取りやすく、プライベートとのバランスは充分に取れる環境だと感じる。家庭の状況で急遽帰宅しなければないらないときも、周りの社員が無償で協力してくれる人が多く、お互いに支えて合いながら仕事を進めて行ける。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
日産化学は、スケジュールを自分で調整しやすいため、有給休暇も自由に取得でき、ワークライフバランスは比較的取りやすいようです。また突然帰宅しなければならない場合でも協力的な社員が多いとのことでした。
【日産化学はやばい?】②:働きがい・成長
日産化学の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :
参考:openwork 「働きがい・成長」
何も知らない若手でも身のある仕事を担当でき、 ある程度の裁量も多いと感じる。 そのため、自ずと責任感がありモチベーションは維持しやすい。
成長・キャリア開発:
若手時代に多くのことを経験できるため、仕事に取り組む中で、自ずと経験値が向上し成長できると思う。 大手企業では若手に裁量が少ないことも多いので、 自身が主体的に物事を進めて行きたい人には適した規模感の会社だと思う。キャリアも自身の行きたい方向に希望すれば、数年後に行けることもあり、人生設計を叶えやすい環境だと感じる。
日産化学は、若手のうちから身のある仕事を任せてもらえる環境で、モチベーション高く仕事に取り組むことができるそうです。また自身の希望するキャリアも申告すれば叶いやすいとのことでした。
【日産化学はやばい?】③:退職検討理由
日産化学の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
自身の所属している部署にこのままいても市場価値が上がらないと思ったから。 実際、 転職活動を行った際に、書類すら通過しないことが多々あり、自身の市場価値の低さを痛感させられた。 給与自体は悪くないので、会社にしがみつけることができれば安定的な生活を享受できるかもしれないが、自身が定年を迎えるまでその状況が続くとはとても思えなかった。 会社も今後は実力主義ということで若手、 中堅社員の昇給、昇進を抑える方針を取っているが、 部課長が降格するということは殆どなく、上は下がりにくく下は上がりにくいという現状になっており、その状況に嫌気がさした特に実力のある若手社員が次々に退職していっている。
参考:openwork 「退職検討理由」
日産化学では、自身の市場価値を高めたいという思いから退職を検討する社員もいるようです。給与は悪くないものの、その状況がずっと続くかどうか、将来性に不安を持つ人もいるとのことでした。
【終わりに】日産化学の内定獲得方法について
本記事では、日産化学がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、日産化学は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
日産化学の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。