【大阪ガスはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、大阪ガスの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「大阪ガス やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、大阪ガスの業績や市場環境、労働環境面から「大阪ガス やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【大阪ガスはやばい?】会社概要
まず、大阪ガスの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 21,017名(2023年3月末時点)
単独社員数 1,163名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
かつてはガス会社と言えば、ガスの供給、供給網の保守・メンテナンス・復旧、ガスコンロ、ガス給湯器、ガスストーブの販売やリースといったガスにまつわる事業の専業が当然だったように思いますが、今の大阪ガスは電力自由化に伴い電気供給事業をスタートさせ、インターネットプロバイダサービスも行っています。
とはいえ今は、ガス供給市場も自由化となり、関西電力が展開する関電ガスやケーブルテレビ・インターネット大手JCOM、LPガス供給事業者大手のミツウロコガスなどの大手が参入してきていることから、大阪ガスも顧客に対し割引を行うなどの企業努力で、契約世帯確保の工夫を余儀なくされています。
参考:シューカツFAQ「【大阪ガスの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:大阪ガス「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。大阪ガスは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め22,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「大阪ガス やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【大阪ガスはやばい?】業績
大阪ガスの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:大阪ガス 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
大阪ガスは、2023年3月期において売上高約2兆2751億円/当期純利益約571億円となっています。
大阪ガスは、2兆を超える多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、大阪ガスの総資産・純資産の過去推移についても、かなり堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約49.3%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても大阪ガスの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで大阪ガスは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、大阪ガスの将来性について記載します。
【大阪ガスはやばい?】将来性
大阪ガスの業績に影響を及ぼすと考えられるガス供給サービス市場は、下記の通り推移すると考えられます。
ガス供給サービスの業界概要について
ガス協会、「クリーンガス証書」を試験運用
参考:Nikkei Compass「ガス供給サービス」
都市ガス、LPガスとも、市場環境に不安材料が多い。特にLPガスの国内販売量は伸び悩んでいる。LPG大手5社は21年10月、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにできる「グリーンLPガス」研究・開発する「日本グリーンLPガス推進協議会」を設立した。2050年に国内のLPガス需要のすべてをグリーンLPガスでまかなうことを目指す。アストモスエネルギーや岩谷産業、ENEOSグローブ、ジャパンガスエナジー、ジクシスが参加する。
公営ガスで全国2位の大津市(滋賀県)ガス事業の民営化を巡り、同市は18年10月に優先交渉権者として大阪ガスを内定した。資産を保有したまま民間に運営を任せる「コンセッション方式」は、都市ガスでは全国初となる。福井市は2020年4月1日、ガス事業を関西電力、北陸電力、敦賀ガスが設立した新会社「福井都市ガス」に譲渡。同社は福井市中心部での都市ガス事業を開始した。(2023/06/11調査)
ガス供給サービス市場は不安材料が多いものの、大阪ガスの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【大阪ガスはやばい?】年代別年収
大阪ガスの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:大阪ガス 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁と大阪ガスの有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると以下のようになりました。
20代は396〜554万円
参考:Job Q「大阪ガス」
30代は615〜668万円
40代は714〜749万円
50代は788〜777万円
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても大阪ガスの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【大阪ガスはやばい?】福利厚生
大阪ガスの福利厚生は下記のとおりです。
入社してから定年を迎えるまで、安心して働き続けられる制度を準備しています。
さまざまなライフステージの変化の中で、ワークライフバランスを実現しながら、業務に取り組んでいただけます。社員寮
新卒社員が社会人生活をスムーズに立ち上げられるよう希望者(35歳以下の独身の方)を対象に、勤務地に合わせた社員寮を用意しております。健康保険・その他保険
大阪ガス健康保険組合へ加入でき、充実した保障があります。また、その他、Daigasグループが運営する自動車保険や医療保険に加入できます。持ち株会・貯蓄制度
持ち株会を通じ、給与・賞与からの積み立てに会社からの奨励金を加えて、大阪ガスの株を購入することができます。また、住宅資金や老後資金など、ご自身のライフプランに合った貯蓄制度に加入できます。その他、充実した福利厚生メニュー
参考:大阪ガス「各種制度」
カフェテリアプランでは、さまざま福利厚生メニューの中から、一定の持ち点の範囲内で、ニーズに合わせて自由に選択・利用できます。また、ホテルなどを割安な会員価格で利用できる仕組みや各種学習費用補助など自己啓発を目的とした支援もあります。
大阪ガスは、社員寮からカフェテリアプランまで充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、年間休日は122日で、フレックス勤務を導入し、テレワークも可能で、仕事もプライベートも充実した社会人生活が送れるようになっていると言えます。
【大阪ガスはやばい?】激務
大阪ガスの平均残業時間は約23時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、大阪ガスの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても、大阪ガスの残業時間は下回っており、激務ではないと言えるでしょう。
【大阪ガスはやばい?】採用大学
大阪ガスの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【大阪ガスはやばい?】広報
大阪ガスの広報媒体はこちらです。
大阪ガスは、Facebook、Instagram、LinkedIn、YouTube、TikTok、LINEなど多数のアカウントを保有しています。SNSについては前衛的な企業と見受けられました。なかでもTwitterアカウント『Daigasグループ通信』は1.4万フォロワーに支持されていて、イベントの告知、風景写真、レシピなどを投稿・拡散しています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【大阪ガスはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、大阪ガスの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、大阪ガスで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【大阪ガスはやばい?】①:ワークライフバランス
大阪ガスのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
営業部門や企画部門は残業が多い傾向にあります(月40時間以上)ので、プライベートを犠牲にして働いている社員は多いです。現場部門は多くても月20時間までだと思いますが、夜間・休日作業が多い部署やシフト制の部署だとプライベートとのバランスは乱れがちになります。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
大阪ガスはライフラインのため、夜間も休日も関係なく稼働していることは念頭に入れておかなければならないかもしれません。部署によっては思うようなワーク・ライフ・バランスが実現できない可能性もありそうです。
【大阪ガスはやばい?】②:働きがい・成長
大阪ガスの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
・関西圏、最近は海外含めたエネルギー事業への投資・事業転換に携われる点。
・フラットな組織で、裁量権を持って働ける点。
・新しいことへチャレンジすることをよしとする点。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
・本人の希望でキャリアが決まることは稀。大阪ガスはゼネラリスト信奉であり、一部の圧倒的な成果を出している人間以外は2−3年で部署をローテーションさせられる。
・チャレンジ制度と呼ばれる部署移動制度があり、上手いこと社内政治を行えば異動ができる。が、失敗すると冷や飯を食らう事になる。(行き先がなくなり居心地が悪くなる人も。チャレンジ制度を快く思っている人は少ない。)
・人事部がパワーをある程度持っているが、現場の意見が強く、特に若年層におけるキャリア開発では歪みが生じているように感じる。
大阪ガスでは、社会インフラであることや、エッセンシャルワーカーを後方で支えている点に働きがいを見出している社員の方がいらっしゃいました。ジョブローテーションが基本なようで、さまざまな仕事を経験して適性を見極めたい方には合っているように思えます。またライフ・ワーク・バランスが充実しているから資格の勉強もしやすいという声も見られました。
【大阪ガスはやばい?】③:退職検討理由
大阪ガスの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
突然通知される人事異動制度。いわゆるジョブ型での採用では無いので当然ではあるが、職種変更の可能性もあり、個人のキャリア形成に合っていない。同世代でも同様の理由で転職している人間が多いと感じている。
参考:openwork 「退職検討理由」
大阪ガスでは、キャリア形成面において不満を持たれている方が少なくないようです。また上の(ポジションの)人間が詰まっている、仕事量と給料が…、社としての意思決定に時間がかかるといったニュアンスの口コミも見られました。
【終わりに】大阪ガスの内定獲得方法について
本記事では、大阪ガスがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、大阪ガスは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
大阪ガスの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。