【トクヤマはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、トクヤマの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「トクヤマ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、トクヤマの業績や市場環境、労働環境面から「トクヤマ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【トクヤマはやばい?】会社概要
まず、トクヤマの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
株式会社トクヤマ
横田 浩(よこた ひろし)
1918年2月16日
徳山製造所 [本店所在地]:山口県周南市御影町 1-1
東京本部:東京都千代田区外神田 1-7-5フロントプレイス秋葉原
連結社員数 5,665名(2022年3月末時点)
単独社員数 2,315名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
トクヤマは山口県周南市にある化学メーカーです。
当初は輸入品に依存していたソーダ灰の国産化を目指して設立されましたが、現在は日本の化学工業の発展とともに、セメントやさまざまな化学製品を製品群に加え、現在では最先端の半導体製造を支える電子工業用高純度薬品や放熱材料、メガネ関連材料や歯科器材などのライフサイエンス分野、廃棄物の再資源化を含む環境分野を主なフィールドとして事業を展開しています。
あまり聞きなじみのない企業かもしれませんが、理系の就活生(特に大学院生)からの人気は高いです。
下記に主な事業内容を記載したので確認しておきましょう。
CHEMICAL PRODUCTS DIVISION(化成品部門)
創業の事業であるソーダ灰、苛性ソーダおよび苛性ソーダ製造時に併産される塩素を原料としたメチレンクロライドなどの各種塩素誘導品を扱っています。
ガラスや洗剤などの原料として使用されるソーダ灰は国内唯一のメーカーであり、関連製品である重曹や塩化カルシウムは食品添加物グレードも製造しており、トクヤマの高品質の製品群はお客さまから高い評価をいただいています。ELECTRONIC MATERIALS DIVISION(電子材料部門)
半導体ウエハーの原料となる高純度多結晶シリコンや、高機能放熱材料である窒化アルミニウム粉末など、産業基盤を根底で支える高品質の製品を取り揃えています。
特に電子工業用高純度薬品群は、世界最高性能を誇るIPA SEや、低残渣物高純度薬品として高い評価をいただいている高性能ポジ型フォトレジスト用現像液「SDシリーズ」など、ICT時代に貢献する製品でお客さまのニーズにお応えしていきます。CEMENT DIVISION(セメント部門)
社会インフラを支えるセメント製品を数多く扱っています。単一工場として国内最大規模のセメント工場は、産業廃棄物のリサイクルに日本で最も早くから取り組んでおり、限りある資源を有効に活用する循環型社会の形成に貢献しています。
関連製品としてセメント系固化材も数多く取り扱っており、一般土木工事からダム・橋脚工事、高層建築物工事など、その用途や利用条件に合わせた製品を揃え、お客さまのご要望にお応えしています。LIFE SCIENCE DIVISION(ライフサイエンス部門)
医薬品原薬・中間体やフォトクロミック材料を中心としたメガネ関連材料など、ライフサイエンス製品を数多く取り揃えています。人々の健康を支えるこれらの少量多品種の製品群は、つくば研究所の強力な開発体制をベースに、徹底した品質管理のもと、鹿島工場で生産されています。
また、水は通さず空気や湿気は通す通気性フィルムは、中国をはじめとした新興国の需要に応えるため、国内外で事業を展開しています。ENVIRONMENTAL BUSINESS DIVISION(環境事業部門)
当社には、100年以上の歴史の中で、廃棄物や副産物の利活用を推進し、無駄を最小限にする思想が根づいています。当部門は、従来グループ内に点在していた環境関連事業を集約し、2021年4月に発足しました。
引用:トクヤマ「事業内容」
世界に広がる環境への配慮や規制をビジネスチャンスととらえ、イオン交換膜による水処理技術の国際展開、廃石膏ボードのリサイクル事業、太陽光発電モジュールの新たなリサイクル技術の確立などにより、持続可能な社会の構築に貢献していきます。参考:トクヤマ「会社概要」
参考:シューカツFAQ「【トクヤマの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
ここまでの情報を踏まえると。トクヤマは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め5,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「トクヤマ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【トクヤマはやばい?】業績
トクヤマの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:トクヤマ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
トクヤマは、2022年3月期において売上高約2938億円/当期純利益約280億円となっています。
トクヤマは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、トクヤマの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約51.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもトクヤマの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででトクヤマは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、トクヤマの将来性について記載します。
【トクヤマはやばい?】将来性
トクヤマの業績に影響を及ぼすと考えられる総合化学市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合化学の業界概要
参考:Nikkei Compass「総合化学」
各社が脱石化依存改革急ぐ
総合化学とはエチレン、ベンゼンなど基礎原料(川上)からポリプロピレン、ポリエチレンなど誘導品(川下)まで幅広く手がける大手化学メーカーを指す。かつて総合化学といえばエチレンセンターを持っていることが必須の条件だったように、石油化学コンビナートの中核企業でもあるケースが多い。現在は三菱ケミカルグル-プ(三菱化学)、住友化学、三井化学、旭化成、レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)、UBE(旧宇部興産)、東ソーなどが主なプレーヤー。
経産省の公表した2019年実績の工業統計によると、化学工業の事業所数は4650、出荷額は29兆2527億8300万円。プラスチック製品やゴム製品、塗料、合成洗剤といった広義の化学産業でみると、出荷額ベースでは一進一退傾向にあるものの、生産用機械器具(20兆8000億円)、電気機械器具(18兆2000億円)、鉄鋼業(17兆7000億円)、金属製品(16兆円)等を上回り、依然製造業で輸送用機械器具(68兆円)に次ぐ規模だ。(2023/04/23調査)
総合化学市場は堅調に推移しており、トクヤマの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【トクヤマはやばい?】年代別年収
トクヤマの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:トクヤマ 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は514万円で、 30~34歳になると593万円と平均年収が79万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると676万円で、40~45歳になると722万円、40~45歳になると772万円となります。 そして、50~54歳になると834万円、55~59歳になると833万円となります。
参考:年収チェッカー「トクヤマ」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもトクヤマの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【トクヤマはやばい?】福利厚生
トクヤマの福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
福利厚生:
寮・社宅、借上げ寮・社宅、各種財形制度、持株制度、カフェテリアプラン制度、福利厚生倶楽部制度、余暇・厚生施設(保養所、グラウンド、スポーツ施設、体育館、テニスコート等)、持家関係制度、クラブ・同好会 ほか
トクヤマは、寮や社宅など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、グラウンドや体育館などの余暇・厚生施設も用意されており、スポーツが趣味の方にはありがたいといえるでしょう。
【トクヤマはやばい?】激務
トクヤマの平均残業時間は約19時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、トクヤマの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもトクヤマの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【トクヤマはやばい?】採用大学
トクヤマの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【トクヤマはやばい?】広報
トクヤマの広報媒体はこちらです。
社長のインタビュー動画やトクヤマの取り組んでいる事業に関する動画がアップされており、視聴することで企業理解を深められるでしょう。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【トクヤマはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、トクヤマの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、トクヤマで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【トクヤマはやばい?】①:ワークライフバランス
トクヤマのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
コアタイムなしのフレックスタイム制、有給休暇取得の奨励が行われており、同僚や上司も積極的に取得する 環境だったので、 取りづらさなどなく比較的自由に取れていた。 また、 わたしのチームでは急に休みが必要と なった場合や、長期で休む場合にもチーム内でのフォローをし合っていたので、お互いにもちつもたれたと言 った感じで助け合い、 大変雰囲気のいい職場であった。 趣味や家族との時間を大事にしている方も多く、上記の制度を使いながら、 仕事と家庭を両立させて働く事の出来る会社だと思う。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
トクヤマはフレックスタイム制が取り入れられていたり有休休暇の取得しやすい環境が整っていた李と、ワークライフバランスが取りやすいようです。仕事と家庭の両立も十分できるといえます。
【トクヤマはやばい?】②:働きがい・成長
トクヤマの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい : 働きがいについては感じ方に個人差があると思いますが、 私は結構ある方だと思っています。 若手の提案でも しっかり議論したのちに採用されることは結構あります。 こういったことはモチベーションアップに繋がって、働く意欲が湧いてきます。
成長・キャリア開発: 若手のうちから様々な経験を積む機会があります。 また、キャリアアップにつながる制度も多数ありますので、 自己啓発心の高い人材はいくらでも成長していけ ると思います。 数年前まではそう言った制度が利用しづらい雰囲気もあった気がしますが、 今はそういったこともありませ ん。
参考:openwork 「働きがい・成長」
トクヤマは、若手の意見でも採用されることが多く、モチベーションを保ちやすいようです。また、キャリアアップに繋がるさまざまな制度も利用しやすく、意欲さえあれば成長できるようです。
【トクヤマはやばい?】③:退職検討理由
トクヤマの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
総合職内での待遇(給与、評価)の差による不満。 総合職内でも仕事の出来る人、 出来ない人がいる。 この二者を比較したときに給料、 評価がほぼ横並びである にも関わらず、仕事の出来る、やる気のある社員に負担が集中している。 仕事の出来ない、やる気のない社員 はそれが当たり前かのように放置されている現状。 会社の風土に問題があると考える。
参考:openwork 「退職検討理由」
トクヤマは給与や評価が変わらないにもかかわらず、仕事のできる・やる気のある社員に負担が集中してしまうことがあるようです。
【終わりに】トクヤマの内定獲得方法について
本記事では、トクヤマがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、トクヤマは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
トクヤマの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。