【第一三共の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、第一三共の採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
第一三共は、国内大手の製薬会社のため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【第一三共の採用大学】会社概要
基本情報
まず、第一三共の会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:第一三共「企業ホームページ」
第一三共は国内海外共に事業を展開しています。
国内医薬品事業では、イノベーティブ医薬品・OTC医薬品・ワクチン・ジェネリック医薬品を展開しており、特にイノベーティブ医薬品はグループの収益基盤を担う中核事業として位置付けられています。
また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、ワクチン事業の拡大に注力しており、グループ会社の第一三共バイオテック株式会社との連携を通じて、安定供給できるよう力を入れています。
一方で、グローバル医薬品事業ではスペシャルティ領域(病院・専門医で主に処方される医薬品)に注力しており、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を目指しています。
国内医薬品事業(医療情報の架け橋として)
国内医薬品事業は、第一三共グループの収益基盤を担う中核事業であり、医療に関係する全ての人から信頼されるパートナーとして認めていただくことを目標としています。患者さんの視点を忘れず、医療関係者の立場にたって正確に、迅速に、分かりやすい情報をお届けしています。医療関係者ならびに、患者さんとそのご家族からの期待に確実にお応えするとともに、未充足の医療ニーズに応える、あるいは治療満足度をさらに上げる高品質な医療品と関連情報を確実にお届けし、皆さまの微笑に満ちた健康で豊かな生活に貢献してまいります。
グローバル医薬品事業(世界の人々の健康ニーズに応える)
第一三共グループが2025年ビジョンを掲げ目指すゴールは「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」です。この目標企業像の意味するところは、「がん事業を中心とするスペシャルティ領域(病院・専門医で主に処方される医薬品)での事業を中核とし、各国市場に適合したリージョナルバリュー製品(各国・各地域の事業戦略に適合した製品)が豊富で、SOC(スタンダード・オブ・ケア:標準治療)を変革する先進的な製品・パイプラインが充実しており、効率的な経営による高い株主価値を実現している企業」です。
引用:第一三共「事業紹介」
第一三共の薬は、日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、その他さまざまな国で使われています。世界各地のグローバルニーズを捉えグローバル医薬品事業に反映するため、研究開発、サプライチェーン、マーケティングなど、さまざまな部門間の情報交換を促進させる活動を行っています。 世界に通用する新薬を創出し、世界の医療現場にお届けすることで、国境を越え、世界の人々の健康に貢献してまいります。
経営理念
第一三共の経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
パーパス(存在意義)
世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する
ミッション
革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する
引用:第一三共「企業理念とビジョン」
平均年収
第一三共の平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約1095万円 |
2021年3月期 | 約1117万円 |
2020年3月期 | 約1127万円 |
2019年3月期 | 約1098万円 |
2018年3月期 | 約1103万円 |
2017年3月期 | 約1134万円 |
2016年3月期 | 約1092万円 |
第一三共は平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【第一三共の採用大学】採用人数1位は慶應義塾大学
採用大学
第一三共の採用人数1位は慶應義塾大学です。
1位 | 慶應義塾大 | 14人 |
2位 | 大阪大 | 12人 |
3位 | 東京大 | 10人 |
4位 | 東北大 | 6人 |
5位 | 東京理科大 | 5人 |
6位 | 京都大 | 4人 |
7位 | 早稲田大 | 3人 |
8位 | 岡山大 | 3人 |
9位 | 千葉大 | 2人 |
10位 | 北海道大ほか | 4人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
<大学>
引用:マイナビ 「第一三共の新卒採用・会社概要」
青山学院大学、大阪大学、大阪教育大学、大阪市立大学、大阪府立大学、大阪薬科大学、岡山大学、鹿児島大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、北里大学、九州大学、京都大学、京都薬科大学、近畿大学、岐阜薬科大学、熊本大学、群馬大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、神戸学院大学、神戸薬科大学、駒澤大学、静岡県立大学、昭和大学、昭和薬科大学、上智大学、千葉大学、中央大学、東京大学、東京薬科大学、東京理科大学、東邦大学、東北大学、徳島大学、富山大学、同志社大学、名古屋大学、名古屋市立大学、日本大学、日本女子大学、広島大学、福岡大学、法政大学、北陸大学、星薬科大学、北海道大学、明治大学、明治学院大学、明治薬科大学、名城大学、立教大学、立命館大学、和歌山大学、早稲田大学
採用人数
21年卒の合計採用人数は103名です。そのため、全体の約13%が慶應義塾大学から採用されています。
引用:マイナビ「第一三共の新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、第一三共の学歴フィルターの有無について記載します。
第一三共は過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
第一三共の採用倍率は約109倍だと考えられます。
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、第一三共の採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると第一三共への就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から第一三共の就職難易度について記載していきます。
【第一三共の採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
第一三共の就職難易度は62.0で、有名企業427社の中37位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
36位:MSD(62.1)
37位:第一三共(62.0)
38位:商船三井(62.0)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
第一三共の就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【第一三共の採用大学】選考フロー
第一三共の選考フローは下記記載の通りです。
1. エントリーシート
2. 適性検査
3. 一次面接
4. 二次面接
5. 最終面接
6. 内々定
引用:「第一三共新卒採用サイト」
では、第一三共に内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、第一三共の内定獲得のための対策方法について解説します。
【第一三共の採用大学】内定獲得のための対策方法
第一三共の選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
第一三共の内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
第一三共の2022年度における筆記試験・適性検査は、玉手箱です。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
第一三共の内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、第一三共を受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
第一三共の志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「第一三共で実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために第一三共のリソースを使いたい。だから第一三共を志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「第一三共で実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「第一三共に入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく第一三共である理由を伝える
「他社ではなく第一三共の理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、第一三共が力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
第一三共のガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「第一三共が求める人材像」を調べましょう。
第一三共が求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
第一三共の求める人材像は下記だと考えられます。
引用:第一三共「人事部長メッセージ」
人事部長メッセージ
「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」
第一三共は、「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」という企業理念のもとに患者さんが待ち望む新薬を創出して、一日も早くお届けすることで社会に貢献します。創業以来これまで多くの新薬やワクチンを開発し、世界中の人々の健康に貢献してまいりましたが、未だ治療法が確立せず医療ニーズが満たされていない病は多く、ひとつでも多くのニーズに応えるべく挑戦を続けています。
現在私たちは、2025年に「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」になるというビジョンに向かって、医療サービスシステムの一翼を担う責任を果たし、日本を代表する企業として、そして世界においても先進的で優れた企業として全ての皆さまから信頼されるよう、世界中で働く約15,000人の社員が一丸となって努力しています。
新たな技術の進歩に伴い医薬品業界を取り巻く環境は激しく変化しています。そのような中、私たちは既存の枠組みに捉われず複雑な課題に果敢にぶつかっていく好奇心と冒険心にあふれる仲間を求めています。グローバルな事業展開やイノベーションの創出には、性別、年齢などを超えて、すべての社員が高い参画意欲を持って最大限に能力を発揮することが欠かせません。
私たちの企業理念に共感し、様々な個性、異なる文化や価値観の中で刺激し合いながら成長し、自身の仕事を通じて世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献したいという情熱と思いやりに満ちた方々をお待ちしています。
第一三共株式会社
引用:第一三共「人事部長メッセージ」
人事部長 松本高史
上記の引用より、第一三共が求める人物像は、様々なことに好奇心持ち、既存の枠組みにとらわれない人物であると考察することができます。
また、医薬品業は常に技術が進歩しており、取り巻く環境は常に変化しています。
そのため、変化に柔軟に対応でき、新しいことを吸収しようという貪欲さを持った人物も求める人物像の一つとして挙げられるでしょう。
また、第一三共が掲げるパーパス、ミッションに共感できる人材も第一三共が求める人物像だと考えられます。
パーパス(存在意義)
世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する
ミッション
革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する
引用:第一三共「企業理念とビジョン」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで第一三共の内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、第一三共に入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、第一三共入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 第一三共への内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に第一三共攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
第一三共の選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを第一三共に集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を第一三共含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で第一三共の登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【第一三共の採用大学】終わりに
本記事では、第一三共の採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
第一三共の就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。