【日本ガイシの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、日本ガイシの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
日本ガイシは、就活生からの知名度こそ低いものの、名古屋に本社を構える超優良企業のため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【日本ガイシの採用大学】会社概要
基本情報
まず、日本ガイシの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
日本ガイシ株式会社
小林 茂
1919年5月5日
名古屋市瑞穂区須田町2番56号
単独 4,382人(2022年3月現在) 臨時654人(2021年度平均)
連結 20,099人(2022年3月現在) 臨時2,896人(2021年度平均)
70,851(百万円)
(2022年3月期)
参考:日本ガイシ「企業ホームページ」
日本ガイシはセラミック技術を核に、自動車や電子デバイスなどさまざまなものに転用している会社です。
ガイシとは送電線と鉄塔をつなぐセラミック製の絶縁体のことを指し、電力を安定して供給するためには不可欠のものとなっています。
普段名前を聞かないかもしれませんが、意外と私たちの身の回りにあるものに転用されています。
日本ガイシの事業内容は主に3つの事業に分かれているのでしっかりと目を通しておきましょう。
NGKグループは、セラミック技術をコアテクノロジーとして、エネルギー(Energy)、エコロジー(Ecology)、エレクトロニクス(Electronics)の事業領域において、エンバイロメント事業、デジタルソサエティ事業、エネルギー&インダストリー事業を展開しています。時代のニーズを見据えて新たなセラミック技術の可能性に挑み続け、事業による収益の拡大とともに地球環境保全と社会への貢献を目指しています。
・エンバイロメント事業
自動車関連事業:自動車の排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム」は、自動車の排ガス浄化に欠くことのできない重要な部品として、世界各国の自動車メーカーに採用され、日本、ヨーロッパ、アメリカ、インドネシア、タイ、南アフリカ、中国の工場で生産されています。
そのほか、粒子状物質(PM)を除去するディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)、ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)、自動車排ガスの窒素酸化物(NOx)濃度を測定するNOxセンサーなど、環境保全や省エネルギーを実現する製品を送り出しています。・デジタルソサエティ事業
HPC事業:(半導体製造プロセス用セラミック部品)
半導体製造装置の内部で、半導体材料のシリコンウエハーを支持するセラミック製の機能部品(サセプター)や、チャンバー部材を提供しています。半導体の高集積化に伴い拡大するメモリー需要や、電子部品の小型化・省電力化ニーズに応えます。電子デバイス事業:セラミック分野で培った独自技術により開発したハードディスクドライブ(HDD)用圧電マイクロアクチュエーターや電子デバイス用の複合ウエハーのほか、NGKエレクトロデバイスで高周波デバイス用セラミックパッケージなどを製造・販売しています。
金属・金型事業:銅に数パーセントのベリリウムを添加した「ベリリウム銅」は、耐疲労性に優れ、寿命が長く、信頼性の高い導電バネや接点の材料として幅広く活用されています。その製造・販売が当事業の主なビジネスです。2016年からは、ベリリウム銅以外の材料であるニッケルすず銅展伸材も製品のラインアップに加えています。
・エネルギー&インダストリー事業
エナジーストレージ事業:大容量、高エネルギー密度、長寿命が特長で、長期間の安定電力供給が可能な蓄電池「NAS電池」を製造・販売しています。電力負荷平準によるピークカットや再生可能エネルギーの安定化、電力余剰対策、節電やエネルギーコスト削減などに貢献しています。
ガイシ事業:がいしは、送電線と鉄塔をつなぐセラミック製の絶縁体です。電力の安定供給に不可欠で、その製造はNGKグループの祖業でもあります。当社は今もがいしのトップメーカーとして、高品質で信頼性の高い送電・変電・配電用がいしや関連機器を、国境を越えて製造・販売しています。
産業プロセス事業:加熱装置・焼成炉・耐火物製品、セラミックフィルター・分離装置、耐食機器、低レベル放射性廃棄物処理装置など、環境保全や省エネルギーのニーズに応える製品を、幅広い産業分野に向けて製造、販売しています。
引用:日本ガイシ「事業概要」
経営理念
日本ガイシの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
社会に新しい価値を そして、幸せを
NGKグループは独自の技術で社会に新しい価値を提供し、人々の暮らしの向上や産業の発展、地球環境の保全に貢献してきました。この先も時代の要請に応え、日々技術を研ぎ澄まし、革新に挑み続けます。それが世界の一人ひとりの幸せにつながることを信じて。これまでも、これからも。
引用:日本ガイシ「グループ理念」
平均年収
日本ガイシの平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約769万円 |
2021年3月期 | 約763万円 |
2020年3月期 | 約777万円 |
2019年3月期 | 約788万円 |
2018年3月期 | 約785万円 |
2017年3月期 | 約786万円 |
2016年3月期 | 約774万円 |
日本ガイシは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【日本ガイシの採用大学】採用人数1位は名古屋大学
採用大学
日本ガイシの採用人数1位は名古屋大学です。
1位 | 名古屋大 | 14人 |
2位 | 東京大 | 2人 |
3位 | 東京工業大 | 2人 |
4位 | 大阪大 | 1人 |
5位 | 京都大 | 1人 |
6位 | 早稲田大 | 1人 |
7位 | 神戸大 | 1人 |
8位 | 立命館大ほか | 1人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
愛知県立大学、青山学院大学、岩手大学、大阪市立大学、大阪大学、大阪府立大学、岡山大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州工業大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、岐阜大学、熊本大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、静岡大学、首都大学東京、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、名古屋大学、南山大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、三重大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学
引用:リクナビ「日本ガイシの新卒採用・会社概要」
採用人数
21年卒の合計採用人数は81名です。そのため、全体の約18%が名古屋大学から採用されています。
引用:リクナビ「日本ガイシの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、日本ガイシの学歴フィルターの有無について記載します。
日本ガイシは過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
日本ガイシの採用倍率は92倍だと考えられます。
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、日本ガイシの採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると日本ガイシへの就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から日本ガイシの就職難易度について記載していきます。
【日本ガイシの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
日本ガイシの就職難易度は58.3で、有名企業427社の中195位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
194位:関西ペイント(58.4)
195位:日本ガイシ(58.3)
196位:アシックス(58.3)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
日本ガイシの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【日本ガイシの採用大学】選考フロー
日本ガイシの選考フローは下記記載の通りです。
1. 会社説明会
2. エントリー
3. 1次面接
4. 2次面接
5. 最終面接
6. 内々定
引用:「日本ガイシ新卒採用サイト」
では、日本ガイシに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、日本ガイシの内定獲得のための対策方法について解説します。
【日本ガイシの採用大学】内定獲得のための対策方法
日本ガイシの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
日本ガイシの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
日本ガイシの2022年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
日本ガイシの内定を獲得する上で一番重要なので複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、日本ガイシを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
日本ガイシの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「日本ガイシで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために日本ガイシのリソースを使いたい。だから日本ガイシを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「日本ガイシで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「日本ガイシに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく日本ガイシである理由を伝える
「他社ではなく日本ガイシの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、日本ガイシが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
日本ガイシのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「日本ガイシが求める人材像」を調べましょう。
日本ガイシが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
日本ガイシの求める人材像は下記だと考えられます。
“一度やってみよう”失敗してもいい。チャレンジしていくことに意味がある。
引用:日本ガイシ新卒採用ホームページ「求める人物像」
私たちが求めているのは、独自のセラミック技術で社会に役立つ製品を生み出す
「日本ガイシの一員として働きたい」という強い意欲を持った人。
創業以来、世界中の人々に快適さや幸せをもたらすために、社会の変化に対してさまざまなチャレンジをおこなってきました。
その中で私たちが確信したのが、「聡明」「誠実」「柔軟」「快活」という資質を兼ね備えている人が、
職種問わず仕事で活躍できる人だということ。
従業員一人一人のチャレンジマインドが企業に進化をもたらしてきました。
意見の言えない会社より、言える会社の方が絶対いい。
日本ガイシは前向きなチャレンジマインドを持った人を求めています。
未来のために先を見据えて、今何をするべきかを大切にしたいから。
上記からもわかる通り、日本ガイシでは挑戦を続けることを大事にしています。
世の中の人々にとってより良い生活を支えるために既成概念を捨て、自らの意見や考えを発信することが求められているとも考えられます。
そのため、好奇心旺盛な姿や変化を楽しむ力が必要であるとも言い換えられるのではないでしょうか。
また、日本ガイシが掲げるバリューに共感できる人材も日本ガイシが求める人物像だと考えられます。
引用:日本ガイシ「NGKグループビジョン」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで日本ガイシの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、日本ガイシに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、日本ガイシ入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 日本ガイシへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に日本ガイシ攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
日本ガイシの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを日本ガイシに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を日本ガイシ含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で日本ガイシの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【日本ガイシの採用大学】終わりに
本記事では、日本ガイシの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
日本ガイシの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。