【NHKの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、NHKの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
NHKは放送法に基づく法人で、テレビ・ラジオなど民放とは一線を画し、公共放送局という立ち位置で就活生に人気が高いため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【NHKの採用大学】会社概要
基本情報
まず、NHKの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:NHK「企業ホームページ」
NHKは、テレビ・ラジオ・インターネット上での国内放送(総合テレビ/Eテレ/BS1/BSプレミアム/BS4K・8K/ラジオ第1/第2FM/NHKプラス)、放送と受信の進歩発達に必要な調査研究、国際放送、そのほか放送法に定められた業務を行っています。
1人暮らしの学生なら実際に支払っている方も多いと思いますが、NHKは、NHKを受信できるテレビがある世帯などから受信料を徴収して成り立っています。
北海道から沖縄まで全国の世帯主から基本的に毎月、一定額を徴収していることから年間7000億円近い収入がある一方、さまざまな理由で受信料を支払わない世帯もあり、裁判に発展しているケースも少なくありません。
(受信契約及び受信料)
第六十四条 協会の放送を受信することのできる受信設備(次に掲げるものを除く。以下この項及び第三項第二号において「特定受信設備」という。)を設置した者は、同項の認可を受けた受信契約(協会の放送の受信についての契約をいう。以下この条及び第七十条第四項において同じ。)の条項(以下この項において「認可契約条項」という。)で定めるところにより、協会と受信契約を締結しなければならない。以下続く
引用:NHK党「放送法」
経営理念
NHKの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
NHKの使命は、公共の福祉のために全国にあまねく放送を普及させ、豊かで良い番組による放送サービスを行うことにあります。
引用:NHK「NHKとはどういう事業体なのか」
平均年収
NHKの平均年収は下記のとおりです。
平均年収 | 約773万円 |
記者 | 約787万円 |
ディレクター | 約728万円 |
技術 | 約840万円 |
営業 | 約707万円 |
報道 | 約751万円 |
NHKは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【NHKの採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
NHKの採用人数1位は早稲田大学です。
1位 | 早稲田大 | 30人 |
2位 | 慶應義塾大 | 22人 |
3位 | 東京大 | 13人 |
4位 | 中央大 | 9人 |
5位 | 京都大 | 7人 |
6位 | 上智大 | 6人 |
7位 | 立教大 | 6人 |
8位 | 立命館大 | 6人 |
9位 | 東京外国語大 | 5人 |
10位 | 大阪大 | 5人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
<大学院>
情報セキュリティ大学院大学、総合研究大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学
<大学>
早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、京都大学、上智大学、一橋大学、明治大学、中央大学、東北大学、北海道大学、東京工業大学、大阪大学、立教大学、東京外国語大学、筑波大学、同志社大学、日本大学、法政大学、名古屋大学、電気通信大学、立命館大学、九州大学、広島大学、神戸大学、青山学院大学、横浜国立大学、東京理科大学、関西大学、千葉大学、関西学院大学、国際基督教大学、学習院大学、愛媛大学、熊本大学、お茶の水女子大学、東京電機大学、芝浦工業大学、東京芸術大学、津田塾大学、東京農工大学、金沢大学、専修大学、明治学院大学、鹿児島大学、東北学院大学、東京都市大学、西南学院大学、南山大学、名古屋工業大学、新潟大学、大阪市立大学、東京学芸大学、東洋大学、福岡大学、成城大学、聖心女子大学、東海大学、成蹊大学、武蔵野美術大学、岡山大学、横浜市立大学、松山大学、九州工業大学、埼玉大学、室蘭工業大学、徳島大学、首都大学東京、日本女子大学、福島大学、山口大学、京都工芸繊維大学、國學院大學、静岡大学、山形大学、小樽商科大学、神奈川大学、愛知大学、東京女子大学、琉球大学、駒澤大学、佐賀大学、信州大学、豊橋技術科学大学、近畿大学、多摩美術大学、大阪芸術大学、宇都宮大学、香川大学、高知大学、三重大学、大阪府立大学、東京経済大学、獨協大学、北海学園大学、岩手大学、弘前大学、滋賀大学、長崎大学、帝京大学、富山大学、放送大学、龍谷大学、広島修道大学、神戸市外国語大学、大阪工業大学、同志社女子大学、奈良女子大学、茨城大学、宮城教育大学、中京大学、武蔵大学、福井大学、愛知教育大学、関西外国語大学、岐阜大学、高崎経済大学、山梨大学、神戸女学院大学、静岡県立大学、大分大学、島根大学、文教大学、北九州市立大学、亜細亜大学、久留米大学、宮崎大学、京都外国語大学、京都産業大学、釧路公立大学、広島経済大学、広島市立大学、甲南大学、国士舘大学、札幌大学、駿河台大学、大阪教育大学、大東文化大学、東京海洋大学、東京工芸大学、福岡工業大学、北見工業大学、北星学園大学、立命館アジア太平洋大学、流通科学大学、愛知学院大学、愛知県立大学、下関市立大学、学習院女子大学、関東学院大学、宮崎公立大学、京都府立大学、九州国際大学、九州産業大学、熊本県立大学、熊本学園大学、広島工業大学、桜美林大学、産業能率大学、城西大学、大妻女子大学、拓殖大学、鳥取大学、都留文科大学、東京造形大学、東京農業大学、東洋英和女学院大学、奈良県立大学、北海道教育大学、北里大学、公立はこだて未来大学、愛知県立芸術大学、愛知淑徳大学、旭川大学、沖縄国際大学、京都市立芸術大学、群馬大学、兵庫県立大学、長崎県立大学、甲南女子大学、高千穂大学、国際教養大学、国立音楽大学、山口県立大学、山梨学院大学、ノースアジア大学、秋田大学、上越教育大学、城西国際大学、神戸学院大学、椙山女学園大学、大阪経済大学、長岡技術科学大学、島根県立大学、東京工科大学、富山県立大学、福岡女子大学、宝塚大学、名古屋芸術大学、名城大学、明海大学
<短大・高専・専門学校>
省略全国の国公立大学、私立大学、高等専門学校、専修学校他
引用:マイナビ2024「NHKの新卒採用・会社概要」
採用人数
2022年卒の合計採用人数は213名です。そのため、全体の約14%が早稲田大学から採用されています。
引用:マイナビ2024「NHKの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、NHKの学歴フィルターの有無について記載します。
NHKは上記の通り過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
NHKの採用倍率は43倍だと考えられます。
※算出方法:ワンキャリアのお気に入り登録数約13000件/採用人数約300人
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、NHKの採用倍率は比較的高いほうと考えられます。
採用倍率だけで見るとNHKへの就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口からNHKの就職難易度について記載していきます。
【NHKの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
NHKの就職難易度は61.3で、有名企業427社の中64位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
63位:アステラス製薬(61.3)
64位:NHK(61.3)
65位:三菱ガス化学(61.3)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
NHKの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【NHKの採用大学】選考フロー
NHKの選考フローは下記記載の通りです。
1. 書類選考
2. 一次試験 一次面接 適性検査
3. 二次試験 WEB面接
4. 三次試験 面接
5. 最終試験 面接
6. 内々定
引用:「NHK新卒採用サイト」
では、NHKに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、NHKの内定獲得のための対策方法について解説します。
【NHKの採用大学】内定獲得のための対策方法
NHKの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
NHKの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
NHKの2024年卒における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
NHKの内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、NHKを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
NHKの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「NHKで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するためにNHKのリソースを使いたい。だからNHKを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「NHKで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「NHKに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなくNHKである理由を伝える
「他社ではなくNHKの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、NHKが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
NHKのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「NHKが求める人材像」を調べましょう。
NHKが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
NHKの求める人材像は下記だと考えられます。
公共メディアへの進化を目指すNHKでは、常に視聴者と真摯に向き合い、専門性を磨き上げながら、「新しいNHKらしさの追求」と「公共的価値の最大化」に取り組み、視聴者・社会・地域のみなさまから信頼され必要とされる「公共メディア プロ人財」となれる人財を募集します。
上記画像と文章 引用:NHK「リクルートサイト」
民放各局で求められがちな独創的・斬新的なアイデアを練り出すことも大事ですが、それよりも公共放送の存在意義、公共放送で番組を流す意味をしっかりと考えられる人材が求められているように感じます。
また、NHKが掲げる「NHKがめざすもの」に共感できる人材もNHKが求める人物像だと考えられます。
NHKが放送法の要請にしっかり応え、公平・公正で確かな情報を間断なくお届けすることによって、視聴者・国民の皆さまの日々の判断の拠り所となっていきたいと考えています。また同時に、質の高いエンターテインメントを提供することで、皆さまの生活がより豊かで文化的なものになるよう努めたいと念じています。
上記画像と文章 引用:NHK「NHKがめざすもの」
引用:NHK「リクルートサイト」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことでNHKの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、NHKに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、NHK入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. NHKへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特にNHK攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
NHKの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースをNHKに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間をNHK含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点でNHKの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【NHKの採用大学】終わりに
本記事では、NHKの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
NHKの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。