【楽天グループの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、楽天グループの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
楽天グループは、日本最大級のECサイト「楽天市場」を運営する人気メガベンチャー企業であるため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【楽天グループの採用大学】会社概要
基本情報
まず、楽天グループの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:楽天グループ「企業ホームページ」
楽天グループは、金融、通信、スポーツなど様々な業種の企業で構成される日本の会社です。有名なのは「楽天市場」ですが、その他にも「楽天モバイル」「楽天トラベル」「楽天カード」「楽天ペイ」「楽天銀行」といったサービスを提供しています。
誰しも一度は楽天グループのサービスを利用したことがあるのではないでしょうか。
これらのサービスを結びつけることで独自の「楽天経済圏」を形成していることも、楽天グループの大きな特徴です。
メンバーシップを軸に
多用なサービスを結びつける、独自の経済圏。楽天グループは、国内外において、Eコマース、トラベル、デジタルコンテンツなどのインターネットサービス、クレジットカードをはじめ、銀行、証券、電子マネー、スマホアプリ決済といったフィンテック(金融)サービス、携帯キャリア事業などのモバイルサービス、さらにプロスポーツといった多岐にわたる分野で70以上のサービスを提供しています。これらサービスを、楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に有機的に結び付けることで、他にはない独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成しています。
楽天会員は共通のIDで、エコシステム内の複数のサービスを利用できるとともに、「楽天ポイント」を買い物やサービス利用時に貯めたり、使ったりすることができます。ライフシーンを幅広くカバーする利便性の高いサービスを提供することで、顧客のエコシステム内への流入拡大やグループサービスの複数利用、回遊的・継続的なサービス利用を促進しています。これにより、顧客獲得コストの最小化や会員一人当たりのライフタイムバリュー(生涯価値)の最大化、楽天グループサービスの流通総額の増大等において相乗効果が発揮され、楽天グループの競争力を高めています。
現在、楽天会員数は、国内で1億以上*を誇ります。今後、グローバルでも「楽天エコシステム」の拡大を進め、世界で15億超の楽天グループサービス利用者に、楽しく便利なサービスの提供を目指していきます。
引用:楽天「楽天の事業」
経営理念
楽天グループの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションとしています。
ユーザーや取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。
「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、企業価値・株主価値の最大化を図ってまいります。
引用:楽天グループ「企業理念」
平均年収
楽天グループの平均年収推移は下記のとおりです。
2021年12月期 | 約774万円 |
2020年12月期 | 約745万円 |
2019年12月期 | 約756万円 |
2018年12月期 | 約720万円 |
2017年12月期 | 約709万円 |
2016年12月期 | 約689万円 |
楽天グループは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【楽天グループの採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
楽天グループの採用人数1位は早稲田大学です。
1位 | 早稲田大 | 91人 |
2位 | 慶應義塾大 | 82人 |
3位 | 明治大 | 43人 |
4位 | 上智大 | 37人 |
4位 | 青山学院大 | 37人 |
6位 | 一橋大 | 29人 |
7位 | 法政大 | 28人 |
8位 | 立教大 | 24人 |
9位 | 同志社大 | 23人 |
10位 | 関西学院大 | 20人 |
また、過去の採用実績大学については、国内海外問わず多くの大学より採用実績があるとのことです。
採用人数
21年卒の合計採用人数は810名です。そのため、全体の約11%が早稲田大学から採用されています。
引用:リクナビ「楽天グループの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、楽天グループの学歴フィルターの有無について記載します。
楽天グループは過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
楽天グループの採用倍率は12.5〜25倍だと考えられます。
(ご参考:算出方法)
10000人〜20000人(エントリー数)÷ 800(採用人数)=12.5〜25倍
参考:リクナビ「楽天グループの新卒採用」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、楽天グループの採用倍率は意外にも高くないと考えられます。
採用人数の多さゆえに倍率が低くなっているのでしょうか?
次に、別の切り口から楽天グループの就職難易度について記載していきます。
【楽天グループの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
楽天グループの就職難易度は60.7で、有名企業427社の中85位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
84位:KDDI(60.7)
85位:楽天グループ(60.7)
86位:花王(60.7)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
楽天グループの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【楽天グループの採用大学】選考フロー
楽天グループの選考フロー(ビジネス総合コース)は下記記載の通りです。
1. Personal Page登録
2. Application Form提出
3. Web Test受検
4. オンライン面接実施※(複数回)
5. 内定通知
引用:「楽天グループ新卒採用サイト」
では、楽天グループに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、楽天グループの内定獲得のための対策方法について解説します。
【楽天グループの採用大学】内定獲得のための対策方法
楽天グループの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
楽天グループの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
楽天グループの22年度における筆記試験・適性検査はeF-1Gです。
eF-1Gを採用している企業は少なく、問題形式も採用数No.1のSPIと類似している部分もあり、SPIの対策をしておけば問題ないでしょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
楽天グループの内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、楽天グループを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
楽天グループの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「楽天グループで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために楽天グループのリソースを使いたい。だから楽天グループを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「楽天グループで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「楽天グループに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく楽天グループである理由を伝える
「他社ではなく楽天グループの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、楽天グループが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
楽天グループのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「楽天グループが求める人材像」を調べましょう。
楽天グループが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
楽天グループの求める人材像は下記のメッセージに共感できる人だと考えられます。
引用:楽天グループ「新卒採用」
エンパワーメントという合言葉
楽天市場というプラットフォームは、インターネットを通じて、誰もが公平にチャンスを掴める社会にしたい、社会や人にもっと活力を与えたい、そういった想いで始まりました。
私たちのアイデアで、チャレンジで、世界をもっと面白くしていこう。
物事を成し遂げる力
Empowermentを遂行するためには何が求められるのか?
楽天にはダイバーシティに富む仲間が集う職場環境があります。
周囲から刺激を受けながら、時には巻き込みながら、自走し、共に物事を成し遂げる力こそ、楽天の機動力です。
引用:楽天グループ「新卒採用」
楽天グループは、金融からスポーツまで幅広い事業に取り組んできました。
そのように多様なサービスを提供する楽天グループでは、アイデアやチャレンジ精神に富んでおり、自分で最後までやり遂げる力のある人材が求められると考えられます。
周りに良い影響を与え、時には周りも巻き込んで、自分のゴールを達成できるという点も重要です。
また「インターネットを通じて世界をもっと面白くしたい」という楽天グループの思いに応えられる人も、求められる人材像といえるでしょう。
また、楽天グループが掲げるミッションも求める人物像を考察する上で重要だと考えられます。
イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする
常識にとらわれず
引用:楽天グループ「ミッション」
アイデアを重んじ
イノベーションで
世界を変える
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで楽天グループの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、楽天グループに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、楽天グループ入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 楽天グループへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に楽天グループ攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
楽天グループの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを楽天グループに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を楽天グループ含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で楽天グループの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【楽天グループの採用大学】終わりに
本記事では、楽天グループの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
楽天グループの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。