【大正製薬の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、大正製薬の採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
大正製薬は、知名度の高い総合医薬メーカーのため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【大正製薬の採用大学】会社概要
基本情報
まず、大正製薬の会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
大正製薬株式会社
上原 茂
1928年(昭和3年)
東京都豊島区高田3丁目24番1号
2,894人
(2022年3月末時点)
13,122(百万円)
(2022年3月期)
参考:大正製薬「企業ホームページ」
大正製薬は、優れた医薬品の開発と提供を通じて、生活者の健康維持、増進、また病気の予防から治療までのトータルサポートを実現する総合医薬メーカーです。
事業内容は、大きく分けて4つあります。
・セルフメディケーション事業:
「リポビタンシリーズ」や、「パブロンシリーズ」などのOTC医薬品を中心に、健康食品、化粧品まで幅広いラインアップを展開
・医薬事業:
研究開発型企業としてマクロライド系抗生物質製剤「クラリス」、2型糖尿病治療剤「ルセフィ」、経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコア」などを自社開発し上市。また、外部の研究機関や企業との連携も強化し、オリジナル医薬品の創出を目指す
・研究開発:
時代とともに変化する暮らしと健康のニーズに応える研究・製品開発を推進
・生産活動:
安⼼・安全・⾼品質な製品⽣産ネットワークを構築。近年は、東南アジアのほか欧州の工場がグループに仲間入りし、海外生産拠点も増加
また、海外事業にも注力しています。
海外では、今後成長が期待される地域にも事業を広げていく方針のもと、東南アジア市場と欧州市場の2極体制 により海外事業の拡大を図り、持続的な成長の実現を目指しています。
東南アジアでは、M&Aやブランド買収により獲得したOTC医薬品ブランドの育成及び事業基盤の強化を通して事業拡大を行ってきました。また、中長期的な事業成長を目指すための新たな地域への展開として、2019年にはフランスのUPSA社を完全子会社化し、フランスを中心に東欧を含む欧州諸国における強固な事業基盤を獲得しました。
引用:大正製薬「事業領域」
経営理念
大正製薬の経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
使命 (ミッション)
健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献する
引用:大正製薬「経営理念」
平均年収
大正製薬の平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約864万円 |
2021年3月期 | 約867万円 |
2020年3月期 | 約852万円 |
2019年3月期 | 約924万円 |
2018年3月期 | 約875万円 |
大正製薬は平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【大正製薬の採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
大正製薬の採用人数1位は早稲田大学です。
1位 | 早稲田大 | 5人 |
2位 | 関西学院大 | 3人 |
3位 | 東京薬科大 | 2人 |
3位 | 同志社大 | 2人 |
5位 | 東京大 | 1人 |
5位 | 京都大 | 1人 |
5位 | 大阪大 | 1人 |
5位 | 東北大 | 1人 |
5位 | 名古屋大 | 1人 |
5位 | 東京外国語大ほか | 1人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
◇研究・開発・生産技術職
愛媛大学・大阪大学・岡山大学・お茶の水女子大学・鹿児島大学・金沢大学・北里大学・岐阜薬科大学・九州大学・京都大学・慶應義塾大学・神戸大学・静岡県立大学・上智大学・千葉大学・筑波大学・東京大学・東京農工大学・東京薬科大学・東京理科大学・東北大学・富山大学・名古屋市立大学・星薬科大学・北海道大学・横浜国立大学・横浜市立大学・早稲田大学◇ビジネス総合職
引用:リクナビ「大正製薬の新卒採用・会社概要」
青山学院大学・宇都宮大学・大阪市立大学・大阪府立大学・お茶の水女子大学・学習院大学・関西大学・関西学院大学・岐阜薬科大学・京都薬科大学・近畿大学・熊本大学・慶應義塾大学・神戸大学・埼玉大学・滋賀大学・滋賀県立大学・静岡大学・順天堂大学・城西大学・上智大学・昭和薬科大学・西南学院大学・千葉大学・中央大学・東京大学・東京医科歯科大学・東京外国語大学・東京造形大学・東京農業大学・東京薬科大学・東京理科大学・同志社大学・東北大学・名古屋大学・名古屋市立大学・南山大学・広島大学・法政大学・武蔵野大学・明治大学・明治薬科大学・名城大学・山形大学・横浜国立大学・立教大学・立命館大学・早稲田大学
採用人数
2021年卒の合計採用人数は46名です。そのため、全体の約11%が早稲田大学から採用されています。
引用:リクナビ「大正製薬の新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、大正製薬の学歴フィルターの有無について記載します。
大正製薬は過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
大正製薬の採用倍率は約38倍だと考えられます。
(ご参考:算出方法)
(68倍(同業のロート製薬の採用倍率)×約26名(ロート製薬の採用人数)÷46人(大正製薬の採用人数)
参考:リクナビ「大正製薬の新卒採用・会社概要」
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、大正製薬の採用倍率はやや高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると大正製薬への就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から大正製薬の就職難易度について記載していきます。
【大正製薬の採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
大正製薬の就職難易度は60.2で、有名企業427社の中107位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
106位:ADKホールディングス(60.2)
107位:大正製薬(60.2)
108位:商工組合中央金庫(60.2)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
大正製薬の就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【大正製薬の採用大学】選考フロー
大正製薬の選考フローは下記記載の通りです。
1. エントリーシート
2. 適性検査
3. 筆記試験
4. 面接(複数回)
5. 内々定
引用:マイナビ「大正製薬新卒採用サイト」
では、大正製薬に内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、大正製薬の内定獲得のための対策方法について解説します。
【大正製薬の採用大学】内定獲得のための対策方法
大正製薬の選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
大正製薬の内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
大正製薬の2022年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
大正製薬の内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、大正製薬を受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
大正製薬の志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「大正製薬で実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために大正製薬のリソースを使いたい。だから大正製薬を志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「大正製薬で実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「大正製薬に入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく大正製薬である理由を伝える
「他社ではなく大正製薬の理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、大正製薬が力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
大正製薬のガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「大正製薬が求める人材像」を調べましょう。
大正製薬が求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
大正製薬の求める人材像は下記だと考えられます。
当社の求める人材像
・自ら考え、行動する
常に「なぜ」という問題意識を持ち、論理的な思考に基づいて、自ら考え積極的に行動すること。
・高い専門性を身につける
自分の得意な分野を持ち、その分野においては誰にも負けないという専門性を持つこと。
また、その専門性を高めるための努力を惜しまず、自己啓発に努めること。・コミュニケーション能力
相手のニーズを的確に捉え論理的に説明し、相手を納得させることができること。
・正直・勤勉・熱心に行動する
自分が不利になろうとも正直かつ誠実に語り振る舞い、一心に物事に打ち込み、情熱を持って行動できること。
・チャレンジ精神
従来の概念にとらわれず、失敗を恐れることなく、新しいことにチャレンジする。
・判断基準
常に、長期的視点、全体最適、生活者視点を重視した判断を心がける。
・自己実現
自分の価値観・夢・使命感にこだわりを持ち、その実現に向け努力を続けるとともに仕事を通じて、会社と社会に貢献する。
引用:大正製薬「メッセージ」
上記を見てみると、アピールポイントの幅は広いと考えられます。この8つの求める人物像のいずれかに関連したエピソードをエントリーシートや面接でアピールすることが重要です。
また、大正製薬が掲げる創業の精神に共感できる人材も大正製薬が求める人物像だと考えられます。
「商売は戦い 勝つことのみが善である」
ビジネスの戦い(競争)は極めて厳しい。しかし、競争(戦い)は自由経済の基本であり、不断の努力を強いる競争があるからこそ経済は発展していく。世の支持を受け、その競争に勝ち続けることこそが社会の繁栄、人類の福祉の増進に貢献出来る道なのである。
「紳商」
1.約束したこと(ルール)は絶対守り、
2.嘘はつかない、
3.弱い者いじめはしない、 品格ある職業人であり、その紳商の道を歩むことは、 勝ち続けるための前提条件である。(勝つために手段を選ばないという行動は許されない)
引用:大正製薬「大正製薬のビジョン」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで大正製薬の内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、大正製薬に入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、大正製薬入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 大正製薬への内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に大正製薬攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
大正製薬の選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを大正製薬に集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を大正製薬含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で大正製薬の登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【大正製薬の採用大学】終わりに
本記事では、大正製薬の採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
大正製薬の就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。