【東レの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説

今回は、東レの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
東レは、人気素材メーカーのため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【東レの採用大学】会社概要

基本情報
まず、東レの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:東レ「企業ホームページ」
東レは、基礎素材メーカーとして、創業時の繊維に加えて、フィルム、ケミカル、樹脂、さらには電子情報材料、炭素繊維複合材料、医薬・医療、水処理・環境といった様々な分野において多くの先端材料、高付加価値製品を創出しています。
特に、東レの主力事業である繊維事業では、ナイロン、ポリエステル、アクリルの3大合成繊維すべてを展開しています。
原糸・原綿、テキスタイル、縫製品などの衣料用から、エアバッグ・シートベルト、火力発電用バグフィルターなど各種の産業資材用途まで、幅広い分野で事業をグローバルに拡大しています。
主要事業内容
■下記製品の製造・加工および販売
・繊維:ナイロン・ポリエステル・アクリル等の糸・綿・紡績糸および織編物、不織布、人工皮革、アパレル製品等
引用:東レ「事業紹介」
・機能化成品:ナイロン・ABS・PBT・PPS等の樹脂および樹脂成形品、ポリオレフィンフォーム、ポリエステル・ポリエチレン・ポリプロピレン等のフィルムおよびフィルム加工品、合成繊維・プラスチック原料、ファインケミカル、電子情報材料、印写材料等
・炭素繊維複合材料:炭素繊維・同複合材料および同成形品等
・環境・エンジニアリング:総合エンジニアリング、マンション、産業機械類、情報関連機器、水処理用機能膜および同機器、住宅・建築・土木材料等
・ライフサイエンス:医薬品、医療機器等
・その他:分析・調査・研究等のサービス関連事業等

経営理念
東レの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
Innovation by Chemistry
「Innovation」は、①企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を革新技術・先端材料の提供を通じて具現化すること、②技術の革新のみならず、企業活動の全ての領域で「Innovation」に挑戦していくことを表明しています。
「Chemistry」は、①「化学」を核にして先端材料を提供し、お客様、社員、株主、取引先、消費者、地域社会など、東レグループを取り巻く全ての人たちとの良好な関係を保ちながら、新しい価値を創出し持続可能な社会の発展を支えること、②東レグループの各企業や世界各国の事業拠点同士が「連携、融合」することを表明しています。
引用:東レ「コーポレートスローガン」
平均年収
東レの平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約734万円 |
2021年3月期 | 約671万円 |
2020年3月期 | 約720万円 |
2019年3月期 | 約719万円 |
2018年3月期 | 約706万円 |
2017年3月期 | 約698万円 |
2016年3月期 | 約681万円 |
東レは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【東レの採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
東レの採用人数1位は早稲田大学です。
1位 | 早稲田大 | 12人 |
2位 | 京都大 | 11人 |
3位 | 東京大 | 9人 |
4位 | 大阪大 | 8人 |
5位 | 慶應義塾大 | 8人 |
6位 | 名古屋大 | 7人 |
7位 | 九州大 | 7人 |
8位 | 神戸大 | 6人 |
9位 | 東北大 | 5人 |
10位 | 同志社大ほか | 9人 |
2022年卒の合計採用人数は102名です。そのため、全体の約11%が早稲田大学から採用されています。
上位10校の採用人数を合計しても76.5%ほどなので、全国の大学から幅広く採用していることが分かります。
引用: リクナビ「東レの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、東レの学歴フィルターの有無について記載します。
東レは過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
東レの採用倍率は約200倍だと考えられます。
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、東レの採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると東レへの就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から東レの就職難易度について記載していきます。
【東レの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
東レの就職難易度は62.3で、有名企業427社の中34位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
33位:集英社(62.3)
34位:東レ(62.3)
35位:三菱UFJ信託銀行(62.3)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
東レの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【東レの採用大学】選考フロー
東レの選考フローは下記記載の通りです。
1. エントリーシート提出・Webテスト受験
2. テストセンター・適性検査受検
3. 一次面接
4. 二次面接
5. 最終面接
6. 内々定
引用:「東レ新卒採用サイト」
では、東レに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、東レの内定獲得のための対策方法について解説します。
【東レの採用大学】内定獲得のための対策方法
東レの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
東レの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
東レの2022年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
東レの内定を獲得する上で一番重要なので複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、東レを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
東レの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「東レで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために東レのリソースを使いたい。だから東レを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「東レで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「東レに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく東レである理由を伝える
「他社ではなく東レの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、東レが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
東レのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「東レが求める人材像」を調べましょう。
東レが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
東レの求める人材像は下記だと考えられます。
企業の盛衰は人が制し、人こそが企業の未来を拓く
東レでは人こそが最大の経営資源と考え、「企業の盛衰は人が制し、人こそが企業の未来を拓く」という信念、「人を基本とする経営」の下、以下の3点を方針として人材育成に取り組んでいます。
引用:東レ「新卒採用情報 人材育成について」
加えて、下記文章も求める人物像として記載されています。
東レでは“わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します”という企業理念のもと、社員は事務系、技術系ともに、日々、「こんな素材があれば面白いかも」「これからはこんな事業が求められるんじゃないか」と、“新しい価値”を生み出すためのテーマを追い求めています。
引用:リクナビ「求める人物像・選考基準」
“新しい価値”を生み出すためには、好奇心を持って様々なことを吸収し、実行に移して行く行動力が大切ですが、それだけではなく、自分なりの考えや信念・志を持つことが非常に重要だと考えています。世の中にあるものならそこから買ってくればいいですが、当社は世の中に無いものを創造する会社です。だからこそ、自分なりの色=信念や志を、素材や事業に反映させていくことができます。
世界にインパクトを与える新しい〈何か〉を生み出したい、社会を変革する大きなイノベーションを実現したい、そんな考えを持っている方とお会いできるのを楽しみにしております。
上記より東レが求める人物像は、主体的に何かを生み出したい・世の中に無いものを想像して、さらに世の中をより良くしていきたいといった好奇心に満ちた人材だと考察することができます。
また、好奇心を持つだけでなく、自分の考えやアイデアを形にしていくことができる実行力も求められるでしょう。
また、東レが掲げる信条に共感できる人材も東レが求める人物像だと考えられます。

経営者の信条
基本に忠実にあるべき姿を目指してやるべきことをやる
事実を徹底的に洗い出し、現状の問題点とその本質原因、あるべき姿とその実現に向けた課題を明確にすれば、自ずとやるべきことは明確になります。課題解決には、周りを巻き込んで全体をコーディネートして、実行をリードする必要があります。状況の変化に応じて、的確に対応し、スピード感を持って結果を出すことが重要です。
答えは全て現場にある
問題解決において、現状把握、現状分析による事実の整理と徹底した原因究明が重要です。現場をよく見て、本質原因の把握・分析ができれば、自ずと「やるべきこと」が明確になります。
For the Company
企業理念の実現を最優先に考えて行動することが重要です。「世の中、全て正しいことをやっている」という考え方で他者と向き合い、立場や意見が異なる者と徹底的に話し合うことで、個人や組織にとっての「個別最適」ではなく、会社全体・社会全体にとっての「全体最適」を目指して行動すること、また「個別最適」と「全体最適」を一致させる仕組みづくりが重要です。
正しいことを正しくやる、強い心
さまざまなプレッシャーや誘惑に負けそうになるときに、大事なことは誠実(嘘偽りなく正しくあること)であり、真摯(真面目で熱心でひたむきであること)であり、そして自分の決めた道を迷うことなく進む強い覚悟です。それが東レグループの強い心であり、一人ひとりが現場で正しいことを正しくやることで、強い東レグループを築き上げます。
引用:東レ「東レ理念」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで東レの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、東レに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、東レ入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 東レへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に東レ攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
東レの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを東レに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を東レ含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。

③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で東レの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。

【東レの採用大学】終わりに
本記事では、東レの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
東レの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。